2019年5月5日日曜日

吃音のある女性は大丈夫? 風俗店で食い物にされる知的・発達障害者 背景に社会的孤立 毎日新聞より

毎日新聞からの記事です。塩田彩記者も書いてます。記事中に先日、毎日新聞と発達障害当事者協会コラボで行ったアンケートも引用されています
https://mainichi.jp/articles/20190504/k00/00m/040/075000c

【記事追加】
2019年5月5日19時ころ毎日新聞からさらに追加の関連記事がでました。
https://mainichi.jp/articles/20190505/k00/00m/040/167000c



発達障害や知的障害女性が風俗で働かされるのはたまに報道されます。NHKのクローズアップ現代でも報道された過去がありました、しかしログごと消されていて、当時の貴重な報道・情報だったのに残念に思います。

―― 吃音当事者女性は大丈夫??

吃音のある女性の中には、吃音のあることはわかっているけれど、実は吃音以外の発達障害もある人がいるかもしれません。詳細はkaienさんの解説ページをhttps://www.kaien-lab.com/faq/1-faq-developmental-disorders/women/ 何か自分の人生と似ているなと思えば発達障害の診断を考えるのもアリかもしれません。

吃音当事者の女性でも、風俗やお水で働いてしまった、働いてしまったというよりもいつの間にか働かされてしまった経験がある人いないでしょうか。

店舗で働くこととは別に異性との関係でなにかトラブルに巻き込まれてしまった人もいるのではないでしょうか? 学校時代、社会人時代に友人、上司や取引先と不適切な関係を無理やりされてしまったということもあるかもしれません。当時は断れなかったとか、何かの見返り条件とされてしまったこと仕事だからみんなやっていること、誰もが経験していることと説明されて信じてしまうことなどなどもあったかもしれません(何年か経過してから、あれは悪いことだったんだ、私は被害にあったんだと、ふとした瞬間気づくこともあり、その後フラッシュバックが頻繁に起こる、または怒りや悲しみ、なぜあのようなことをしてしまったのか、自責の念が出てくるという当事者女性もいます)

発達障害女性当事者の中には、女性の世界・ルール、女性の多い職場に馴染めない、職場の男性と話していたほうがラクという人もいます。逆にその光景が、女性の世界から見ると「あいつ、いつも男に媚び売りやがって、親しくしやがって」と受け止められさらに女性当事者が攻撃されたり、ハブられたりする例もあります。発達障害女性当事者の一部の例の場合、異性との距離感、パーソナルエリア、パーソナルスペース、ATフィールドを軽く突破していく人もいます。接近しすぎる、身体に触ってしまう。これは異性である男性からすれば「この女の子、僕に気があるのかな、僕のこと好きなのかな」という誤解を招き、人間関係トラブルに発展する場合もあります。または本当は好きでもないけど関係をもってしまうキッカケになる場合もあります。

距離感の問題ですが。小学生や中学生の発達障害女性が、インターネット上、SNS上で出会った男性に会いにいってしまう問題もあります。これは相手の男性に『今日から友達だね。今日から親友だね』と言われる。そして男性から『僕たち親友だよね。今日、こっちに会いにきてよ。遊びに来てよ』というと、その発達障害女性は、保護者のお金、お年玉などをかき集めて、新幹線や飛行機を使ってまで、遠くの、インターネット上でSNS上で知り合ったばかりの男性に会いにいってしまうという事例がいくつか報告されています。
友達、親友の概念が理解できない。近所の、学校で会う、自分の保護者も、相手の保護者もお互いを知っている。こういったものがわからなくて、「友達だね、親友だね。友達が困ってるよ、親友が困っているよ。キミは助けにきてくれないの?本当に友達だよね?」と言われると定型発達の子どもなら『これはおかしい。おかしいかどうかわからないけど親に相談してみる』ということになります。ここで大体オカシイなと保護者もわかるわけです。

逆に小学生、中学生の発達障害女性の保護者さんは。発達障害特性を利用して質問してみるのもよいでしょう。『これから会うお友達にお母さんやお父さんに話してはいけないよって言われていない? もしかしたら今から私とするお話をしてはいけないと言われているかもしれないけど、それは本音と建前のルールがあって、実はみんなお父さんお母さんに話しているよ。それで今日はどこのお友達に会いにいくの? 都道府県はどこ? 何歳の人? 歩いて行くの? 電車でいくの? バスで行くの? 高速バスで行くの? 飛行機で行くの? 洋服はどれくらい持っていくの? お金はいくら必要なの? どうやって購入するの? 』などなどを質問して見破ることができるかもしれません(これは最終局面での緊急手段です)これよりももっと事前に最終局面になる以前に『家族の約束というルール』をつくって 誰かに会いにいくときは、必ず保護者に報告しないといけない。と明文化するのもアリでしょう。


脱線しました。発達障害女性の場合は、女性の発達障害当事者のための書籍が海外版を和訳したもの、日本人が書いたものが今、出版されています。例えば「アスピーガールの心と体を守る性のルール」という書籍もあります。こちらは吃音を含めて、発達障害を持つ全ての女性に読んでほしいものです。

何れにせよ、吃音のある女性当事者の中にも、実は、女性同士のコミュニケーションがうまくいかない。いつの間にかお水や風俗で働いていた。男性と話すほうが楽しい。男性とのトラブルや交際トラブルがよくある。などなどがあるかもしれません。下に紹介する関連記事もご覧ください。同じ経験、似たような体験があれば吃音以外に発達障害もあるかもしれません。

関連記事(外部サイト)
27歳、発達障害で性依存に陥った彼女の真実
「当事者が悩みについて話せる場を作りたい」
https://toyokeizai.net/articles/-/218206

発達障害と性のリアル~「ノー」が言えない、デート3回で興味失う…
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53918



―― 性産業は質問をしてこない女の子 「ノー」を言えない女の子を狙っている

記事中に【「性産業は、話を額面どおり受け止めてしまう障害の特性を見定めて女性たち
を利用する。『仕事だから』と思い込ませるため、被害は表に出にくい」と語る。】があります。これは発達障害の当事者ではよくある、あるあるネタです。それがたまたま風俗、性産業につながってしまうと、親和性が高いのです。スカウトやお店は、普通の健常女性ならここでこう交渉してくる、この仕事はリスク高いから断ってくるなどなどがあるのでわかるのですが、障害当事者女性だと、最初に説明したことをずっと信じてくれる、特に交渉してこない、リスクが高い仕事は普通、別手当て、特別ボーナスがあるはずだと相談してくるはずなのに、相談してこない人がいる…。 こういうこともありスカウトの中には精神障害や発達障害のある人の特性を勉強する人もいます。

記事中に【仁藤夢乃代表(29)は「関わる女の子の3分の1は何らか
の障害があると感じる」と話す】という指摘があります。これは発達障害全般で言えることです。未診断の当事者はかなり多いのです。吃音業界ではタブー視されていますが。路上生活者の中に吃音者がいます。吃音業界の成功している当事者からすれば吃音者の中にある上を見ろ成功者になれ論から総理大臣、王族、アナウンサー、俳優、研究者、学者、教員、芸能人、一部上場企業に就職、公務員に就職、言語聴覚士、医師、精神保健福祉士、社会福祉士などなどになった人がすごい人だと教え込む場合もあります。(とくに吃音のある子どもに吃音者の成功しているモデル、キラキラモデルを教え込む場合は要注意です、その吃音のある子どもは将来「吃音至上主義者」になってしまう可能性もあります)しかし現実に路上生活者の吃音者がいる、社会保障制度を利用している吃音者がいるというのは隠したいことなんですね。これは豊島区のホームレス支援をしている方から聞いたのですが、何人か吃りをもった人がいたということでした。本来は吃音業界がこのように路上生活をして困っている人もカバーしていかなければいけないのですが…。なかなか吃音業界は成功者が成功者同士居心地が良いようにしているため実現は大変困難です。困っている人が困っている話をできないようにしています。障害者手帳を持っている人は参加させないという吃音者の団体やイベントもあります。

また、性産業とは別ですが、発達障害、知的障害女性では【みんなやってるよ、普通だよ】と言われると、本当に実行してしまう人がいるのも事実です。こういうこともあるので幼少期からリアルな性教育、NHKの発達障害プロジェクトで放送したような発達障害のある子ども向けの性教育プログラムなどはもっと、文部科学省など自治体の教育委員会が取り入れても良いと思います。発達障害者支援法の中に性教育について何かをすることを盛り込んでもよいかもしれません。法本体が困難なら通知文運用でも良いです。


―― 性産業は発達障害や知的障害を勉強している場合も想定される

インターネットの発展や、SNSの発展で、誰も気軽にコミュニケーションを取れるようになった昨今です。実は、性産業に携わる、女性をスカウトする立場の人、女性を雇用する立場の人が発達障害や知的障害のある女性をどうやって見つけるか? どうやって働かせるか? と考えているのではないかと思わせる流れもあります。現在、発達障害解説書籍は多く出回っています。また発達障害の特性なども調べればなんとなくわかり、当時者会に参加して実際に会ってみれば真似をする演技をすることも可能な状況です。


そんな中、特に発達障害当事者が集まるイベントや当事者会に発達障害当事者のフリをしてやってきて、そこに参加している女性と連絡先交換をし、その女性の困りごとを丁寧に傾聴し、信頼を勝ち得てから、女性が断れないような状況を作り出してから、水商売、性風俗に紹介していくという事案があるからです。その他にも当事者女性から発達障害当事者向けに処方される処方薬、向精神薬、睡眠薬、コンサータなどのADHD薬を入手して転売するということもあります。

このような状況からも、発達障害当事者会、そして発達障害当事者女性の家族保護者向け、そして小学生中学生高校生大学生の発達障害当事者女性に向けて自己防衛の勉強会やマニュアルの作成も急務ではないかと思います。国や行政レベル、学校レベルでは、性の悩み、問題というのはなかなかスピーディーに動けない場合もあるからです。当事者や家族、国や行政ができることを補いつつやっていければと考えます。



風俗店で食い物にされる知的・発達障害者 背景に社会的孤立 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20190504/k00/00m/040/075000c

障害者の性被害 守りきれない「法の傘」
https://mainichi.jp/articles/20190505/k00/00m/040/167000c


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