2019年6月9日日曜日

保護者のみなさま、ひきこもりの引き出し屋に気をつけてください 吃音を苦にしてひきこもりになっている人もいるでしょう

連日、引きこもり関連ニュースが流れています。ひきこもり当事者の方々は自宅でとても強いストレスを感じているかもしれません。午前からお昼のワイドショーが放送している時間は自宅から外出してどこか、安心安全な場所、ひきこもり当事者カフェなどに避難している人もいるかもしれません。

報道各局の中で一部では「ひきこもりの当事者を自宅から連れ出します、引き出します」という業者を取り扱っている場合もあります。

しかし保護者のみなさま。これには気をつけてください。
無理やり、自宅から連れ出す、訓練所(全額自費)に閉じ込めるというのは本当に危険であり、逆効果です。

まずは特定非営利活動法人KHJ全国ひきこもり家族会連合会
https://www.khj-h.com/

を調べて、自宅から近い場所の支部に連絡をしてみてください。
支部がないという場合は、消去法的ですが東京都の支部や関連団体、池上正樹さんが関連している団体、斎藤環医師が書いている書籍を購入するか、図書館で借りて読んでください。


また、今回、練馬区の事件で、長男の人がTwitter上でこのような投稿をしています。

ひきこもり当事者の中には精神障害であったり、発達障害を持った人もいます。未診断の場合でひきこもりを継続している場合もあります。

内閣府の公表しているデータ → 第2章 ひきこもりと発達障害
https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikikomori/handbook/ua_mkj_pdf.html


いずれにせよ、悩んでいるのは自分だけではない。自分の家族だけではない。
これを知ってほしいのです。助けて!と言ってください。SOSを出していいのです。

急がず、ひとりひとり、個々人ごとの、家族ごとの状況に応じてカスタマイズされた支援が必要になります。ソーシャルワークとは何か、パターナリズムとは何か、バイスティックの7原則何かを理解している医療従事者や支援者とつながってください。けして、この事例は過去にもあったから、この人への支援はこれでいいだろう。ということはありません。とくにひきこもり、精神障害、発達障害では、過去の事例がこうだったから、こういう支援でいいだろうというやる気のない支援者や医療従事者にあたってしまうこともありますが、ここは仕方ないと諦めるのではなく、しっかり話を聞いてくれ、自分の希望を実現させてくれる、またはそれに向かってスモールステップアップであったとしても支えてくれる機関につながったほうがよいでしょう。そのためにもしっかりとしている前述した団体、関連団体に連絡することを強くおすすめします。


吃音のある人の中にも、吃音のことで社会からドロップアウトしてしまい、ひきこもりになっている人もいるかもしれません。家族の中にも自分の子どもが吃音で悩んでいる、そしてひきこもりになっているという人もいるかもしれません。そういう場合もまずは前述した団体に連絡してみましょう。またはこちらの団体も関連団体なのでおすすめです http://rakukai.com/aodori/cafe/